旅のモデルケース

1泊から、1か月以上の長期滞在まで。
ひとりでも、家族や友人とでも。
TOGISOを拠点に、暮らすように過ごす
4組の旅のモデルケース

TRIP1
1泊2日 能登1周、自転車旅のスタート地点に

会社員/20代/東京在住/趣味は自転車

Day1
金曜午後半休をとって、16:40羽田発。のと里山空港には17:45着。空港のコンビニで買い出ししたら、ふるさとタクシーにてTOGISOへ直行。料金はなんと2100円!
約1時間で到着。土日で能登半島北側をまわる自転車旅のため、金曜夜に現地入りしたのだ。自転車をセットアップしてシャワーを浴び、空港で買ったお弁当で夕食。浜辺に出てストレッチすると、満天の星空の下、体内時計が入れかわる気分に。

Day2
土曜日。早起きして、窓を開けて天気をチェック。予報どおり、海はとても穏やか。この青い海に沿って北上する予定だ。
荷物をまとめ、出発前に赤崎漁港へ。水揚げされた魚を仕分けする光景に能登を実感。TOGISOに戻り、出かける前に管理人さんとコーヒーを1杯。年齢の近い彼は1年前に移住してきたそう。ここを拠点に、好きな時に走る生活ができたら楽しいだろうな。寝るだけの場所として選んだTOGISOだったけど、滞在は意外なほど濃密で、すごくリフレッシュできた。行ってきます。またお世話になります!

TRIP 2
2泊3日で見つけた、家族の新しいふるさと

会社員夫婦+小学生1人、幼児1人の4人家族
神奈川在住/日本酒好き

Day1
北陸新幹線で金沢駅に着いたら、レンタカーで出発!
金沢から北へ走る無料の自動車専用道路「のと里山海道」がすでに気持ちいいけれど、目指すは「千里浜なぎさドライブウェイ」。車で走れる日本で唯一の砂浜だそう。絶景!「道の駅のと千里浜」でジェラートを食べて、TOGISOに到着。
黒い瓦屋根が光る集落に建つ古民家。奥行きの深い玄関、広々とした居間と縁側。中央の部屋にはなんと囲炉裏も。寝室のある2階の廊下からは青い海が広がる。子どもたちは大喜びで家や庭を探検しはじめた。裏はすぐ海。
「とぎ温泉 ますほの湯」で汗を流したら、夕焼けを見に「世界一長いベンチ」のある増穂海岸へ。娘はさくら貝探しに夢中。
宿おすすめの回転寿司「西海丸」でさくっと晩ご飯。
その後、19時閉店まぎわのスーパーへ。お惣菜コーナーもなかなか充実。能登牛コロッケなどをゲット。囲炉裏で晩酌、いちどやってみたかったのだ。

Day2
早朝、1時間のドライブで輪島朝市へ。試食や買い食いを楽しみつつ、今晩の食材や地酒を物色。気になっていたパン屋「ラポール・デュ・パン」で明日の朝食も。
TOGISOに戻り、午前中は子どもたち待望の海遊びへ。パパと一緒にシュノーケーリングに挑戦することに。道具やライフジャケット、浮き輪までレンタルできた。
水着のまま、歩いて行き帰りできるのも子連れにはラク!音楽を聴きながら、飲み物片手にビーチで読書。
遊び疲れたら午後はTOGISOで、風に吹かれてお昼寝を。
夕食は庭でエビや貝類を焼いて、海鮮バーベキュー。スイカもあるよ。お腹いっぱいになったら、花火の時間。

Day3
近くの磯へ。「カニがいるよ!」と娘はうれしそう。
午前中は海と家の周りでのんびり過ごす。シャワーを浴びてチェックアウト。
首都圏で育った私たち夫婦には「田舎」がなく、夏休みに帰省する同級生がうらやましかった。古民家のTOGISOは思い描いていた「おばあちゃんち」そのもの。ホテルのように部屋にこもらず、広い家で家族それぞれ気ままに過ごした3日間。「縁側でスイカ」からの「庭で花火」にわくわくしたのは、むしろ私たちかもしれない。

TRIP 3
1週間、釣り三昧のワーケーション

フリーランスのシステムエンジニア/30代
東京在住/釣りが好き

Day1
のと里山空港からふるさとタクシーでTOGISOへ。
潮風が気持ちいい。自室にこもって仕事しようと思っていたが、「広いところでどうぞ」と言っていただく。リビングをはじめ、サンルームやテラス、庭など、広大な家をしつつ作業できるのはありがたい。大きなアンティークテーブルにPCを置いて、バランスボールをセット。
作業環境を整えたら、原付を借りてスーパーで食材の買い出しに。海の幸はもちろん、野菜もお米も美味しい能登。神子原米(みこはらまい)という羽咋のお米は、神様つながりでローマ法王にも献上されたらしい。

Day2〜5
赤崎漁港の堤防や消波ブロックなど、徒歩5分以内に複数の釣りポイントがある。毎朝、夜明けに起きて、温かいコーヒーを水筒に入れて釣り糸を垂れる。日中は仕事に集中し、日が暮れる頃にはまた釣りに。囲炉裏で魚を炙って晩ご飯にすることも。朝夕の釣りが生活のペースをつくってくれて、効率も上々だ。Wi-Fiの速度も十分で、大事なオンライン会議には念のため有線LANにも対応してもらった。
人生初のシーカヤックにも挑戦。水平線まで続く静かな海は、岸から見るのとまるで別世界だった。ほかの宿泊者さんと話したり、料理をお裾分けしていただいたりとほどよい交流があるのも、寂しすぎなくていい。夕食後の散歩も日課になり、ビーチに寝転んで星を見ながら音楽を聞いたりも。シンプルな毎日の繰り返しって、環境が豊かなら退屈じゃないんだな。

Day6
取り組んでいたプロジェクトを午前中に無事納品!週末には東京から彼女が合流。一緒にカヤックを漕いで、街を散歩する。
実は日本史好きの彼女は、かつて北前船が寄港した港のことや、黒光りする屋根瓦の由来にも興味津々だ。
電動自転車でプチ遠出。彼女のチョイスにより「ヤセの断崖」や「義経の舟隠し」など渋い名所をめぐり(笑)、景色のよい地点でピクニック。能登の米と塩でつくったおにぎりが最高すぎた。「私もここで仕事してみたいなー」と彼女。1週間しっかり働いたのに、心身ともに満たされてリラックスしている。フリーランスの自分が住める場所は、もっと自由なのかもしれない。

TRIP 4
2週間のお試し移住で、セカンドライフの練習を。

定年退職した60代夫婦/大阪在住/地域の伝統文化が好き

Day1
大阪からTOGISOのある赤崎までは約400キロ。荷物や読みたかった本を車に積んで、自分たちのペースで2人旅。途中、あわら温泉(福井)に1泊し、金沢21世紀美術館にも立ち寄って、夕暮れ前にTOGISOに到着。親戚の家に来たみたい。道の駅で調達したお弁当とビールで乾杯。

Day2〜10
早朝の浜辺をウォーキング。堤防に腰かけ、水筒の温かい加賀棒茶を飲む。海の見える暮らしは子どもの頃からの憧れだった。40年がんばって働いてきた私たち、大阪のマンションは賃貸に出して好きな場所に住みたいよね、そう話し合って、いろんな街で「お試し移住」している。黒い瓦屋根と下見板張りの街並みが端正な赤崎の町で、2週間のトライアルが始まった。
暮らしを味わうことが目的だけど、せっかくなのでここからドライブも。和倉温泉、のとじま水族館、輪島朝市に氣多大社、總持寺祖院などが定番だ。
文化を楽しむ一方で、自然と産業の結びつきにも感動。とりわけ、急斜面から日本海を見下ろす白米千枚田や、全国で能登だけに残るという揚げ浜式の塩づくりの風景には心を動かされた。能登半島の里山里海は、日本で初めて認定された世界農業遺産なのだそう。三方を海に囲まれた、豊かだけれど過酷な地理条件の下で紡がれてきた農林漁法や土地利用を、今も実感できるのだ。

Day11〜14
カヤックにも夫婦で数年ぶりに再挑戦。赤崎ビーチでの早朝のヨガも最高だった。大阪の公園では恥ずかしいけど、ここはほとんど人が通りかからない。TOGISOのリビングで、タブレット越しにヨガのレッスンを受けていると、「あら、いつもと違うお家ですね」と先生。旅先でもオンラインで習い事を続けられるいい時代。
滞在もあとわずかとなった夜、神戸に嫁いだ娘家族とLINEビデオ通話。最近始めたデジタル一眼で撮りためた写真を見せながら、ここでの暮らしについておしゃべり。「ふたりともなんだか元気になったみたい」と娘。「私も海で遊びたい!」と孫。来年の夏休みは、彼らを連れてTOGISOに帰ってくるのも悪くない。